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【潜入レポート・東京オートサロン特別編】出展車両のbefore→after…カスタム完成までの道のりを大公開!

イベント イベント情報
多くのファンを持つGT-R。堂々とした雰囲気を醸し出す
  • 多くのファンを持つGT-R。堂々とした雰囲気を醸し出す
  • オートサロンの出展車両が入庫されてきた
  • 事前の打ち合わせも入念だ
  • 重要工程の一つ柄合わせ。ここが出来栄えを左右する
  • 慎重を期す作業が続く
  • ミリ単位での調整も行われる
  • デザインとの誤差を埋めるため「一歩二歩先を読んだ」作業が行われる
  • 左右対称になるよう、神経を研ぎ澄ます
チューニングカーの祭典「東京オートサロン」が、1月12日、幕張メッセでついに開幕!

それを記念して、今回編集部はある1台の車両に密着した。そのクルマとは、本番でオートサロンを彩る展示車両の一つ。会場で、多くのフラッシュを浴びる“主役達”は、どのように制作されているのか。その姿を追った。

華やかな舞台裏に隠された、イベントを盛り上げようと奮闘するたくさんの人達。これを読んでから、会場を訪れると、何気なく飾られているクルマ達の新たな魅力を発見できるかも?

◆カーラッピングで華やかさを演出!

12月上旬。

神奈川県にあるカーラッピング専門店「G-MEISTER」に、黒をまとった「GT-R」が入庫してきた。

いわずもがな、日本のレーシングシーンをけん引し続け、多くの熱狂的ファンを持つこの名車が、今回の依頼車両だ。洗車を終え、ブースで作業されるのを待つ様子を見ると、なにか風格のようなものすら感じられる。




このGT-Rのボディにカーラッピングを施し、華やかな雰囲気を演出する。それが、ここG-MEISTERで行われる作業だ。実際の施工の前に、まずは依頼主の「東名パワード」からもらった完成図と実車を比べながら、作業工程などについての綿密な打ち合わせが行われる。

今回のオーダーは、ボディ全体をフィルムで覆うフルラッピング。デザインが施されたフィルムを全体に貼っていくため、少しのズレが生じただけでも、完成の際に大きな影響を及ぼす。それだけに、作業予定期間の2日間は慎重な作業が続いていく。



◆「1歩2歩先を読んだ」作業の連続

外せる部品を外し、マスキングなどの下準備が終わると、実作業に入る。まずは側面からラッピングがスタートしたのだが、最初の位置合わせで、実に30分以上の時間が費やされた。

というのも、ここでの位置取りが狂うと、後々デザインがズレるなど取り返しのつかないことになってしまうからだ。位置を確認し、声を掛け合いながら、最良のポイントが探られていく。おおまかに位置が決められた後、ミリ単位の調整が続く。作業を行っていたスタッフの一人が「今回のポイントになるのは柄合わせ。カラーチェンジにはない苦労です」と語るよう、ここが一つの勝負どころなのだ。





ようやく位置が決まり、ここでホッと一息…とはいかない。この段階で、デザイン時には気づかないような誤差が発見される。貼られる時のことを計算して作られているとはいえ、平面な紙のうえで作成されるラッピングのデザインは、クルマに合わせると微妙にズレていることが多いのだそう。

その誤差を埋めるため、フィルムに熱をあてて伸ばすなど、最適な処置が施される。「仕上がりがどうなるかをしっかりとイメージして、常に1歩2歩先を読んだ作業が必要になってきます」という言葉からも分かるように、ここは経験と知識がモノをいう作業となってくる。



この段階を経てようやく、貼る作業に着手することができる。手慣れた様子でカット、加圧、熱処理を施し、1時間30分程で片側が完成する。




続いて貼られる逆サイドは、左右対称にする必要が生じるため、より神経を使う作業となる。先ほど貼り終わった裏側を何度も確認しながら、柄合わせが行われていく。昼過ぎに作業が始まったこの日、左右両面が終わる頃には、とっぷりと日も暮れる時間になっていた。




◆東名パワードに戻ったGT-R

翌日、残るボンネット、ルーフ部分などのラッピング作業に加え、ステッカーなどが貼っていかれ、ここでの作業は終了となった。そしてこの時には、入庫時の漆黒のボディとはうって変わり、黄色を基調にした鮮やかな姿へと変貌を遂げていた。





ここでクルマは東名パワードに戻され、さらなるカスタムが施されていく。今回、同社でメーンの作業になるのが、マフラーの制作、そして取り付けだ。

東京都町田市にある東明パワード
東明パワードに戻ってきたGT-R

「創立50周年」というメモリアルイヤーを迎えた同社は、今回の出展で、レーシングカーの“過去”と“今”を来場者に提示する。そのための趣向が、同社が創業当時に手がけたサニーと、このGT-Rを並べて展示するというもの。時代の流れを来場者に感じてもらうために、このGT-Rが背負う役は大きい。

装着するマフラーは、「テストを繰り返し、発売まであと1歩という段階」というもの。完成までは3~4週間を見込み、取材日も急ピッチの作業が続いていた。


ここではマフラーの制作・取り付けがメーンで行われる


実車にあてがいながら、サイズなどの微調整を行い、溶接でマフラーの形に仕上げていく。その真剣な表情を見ても、どれほど繊細な作業かというのを感じる。





新型マフラーの装着が終わると、そこにAPレーシングのブレーキキャリパー、OZレーシングのホイール、TOYOのタイヤなどが装備される。これで、レーシングカー仕様にカスタムされたGT-Rが完成。いざ出陣の時を迎える。



◆いざ本番!実際にブースに並んだ姿がこちら

そして、これが実際に会場に並ぶGT-Rの姿だ!




お祭りムードの雰囲気に包まれ、さらに華やかなライトアップなどの効果もあり、やはり作業ブースで見た時とは全く異なる印象を感じる。




会期初日から、多くの来場者の足を止めていた今回のGT-R。読者の皆さんも、会場を訪れた際には、ぜひ足を運んでみて欲しい。前述したサニーとGT-Rを見比べれば、50年という時間を肌で感じられること間違いなしだ。また、新たなマフラーを始め、様々なカスタム部品も並んでいるため、そちらも要チェックだ!





またブースでは、先着で創立50周年記念のチタンプレートも配布するということなので、お立ち寄りの際には、ブースのスタッフにぜひ一声かけてみてください!




それでは皆さん、見どころ満載、年に1度のカスタムカーの祭典を、十二分にお楽しみを!
《間宮輝憲》

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