神奈川県座間市に「名車の宝箱」があった!…日産ヘリテージコレクション | flipify- flipify.info

神奈川県座間市に「名車の宝箱」があった!…日産ヘリテージコレクション

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日産ヘリテージコレクション
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かつて大衆車の嚆矢となった『サニー』を生産、1995年に閉鎖された日産自動車座間工場。今日ではEV用のモーター、インバーター、リチウムイオン電池の生産、自動車生産技術開発などを行う日産座間事業所となっているが、その一角に日産のヒストリックモデルを集めた「日産ヘリテージコレクション」がある。レストア済みの展示車だけで300台弱という膨大なコレクションの一端に触れてみた。

コレクションホールに通じる道には、日産が市販を目指しながら計画を中止したミッドシップ・AWD(4輪駆動)のスーパースポーツ『MID4』が置かれている。プリンス自動車出身で初代『プリメーラ』のデザインなどを担当した故・前澤義雄氏の手になる滑らかなフォルムは、前衛デザイナーとして世界に知られるルイジ・コラーニをリスペクト、ライバル視していたという生前の言葉を思い出させる。

が、それはほんの序章。ホールに入ると年代別、ジャンル別に並べられた300台弱のモデルが。日産のクルマづくりの系譜は100年以上前までさかのぼることができるが、日産自身は創業を1933年としている。85年分の歴史がかもし出す濃密な空気が漂う。

1933年にロールアウトした日産の第1号量産車『ダットサン12型フェートン』を前に、ブランド情報発信を行うセクション、グローバルエンゲージメント部の中山竜二氏は、「当時、排気量750cc以下のクルマの免許は、試験を受けなくても申請するだけで交付されていました。その規格に合致する大衆車を作りたいという思いから生まれたのがこのダットサン12型です。言わば日産の原点」と、その存在意義を語る。

戦後すぐに生まれた『たま電気自動車』、自動車設計の知見の獲得や生産技術の刷新を目指してイギリスのオースチンと提携した時代のモデル群、そこで得たノウハウをベースに独自設計で生み出された初代『ブルーバード』、『セドリック』、一方で旧中島飛行機の流れを汲み、後に日産に吸収合併されるプリンス自動車の『スカイライン』、『グロリア』など、1950~60年代の歴史的モデルが所狭しと並ぶ。

70~80年代になると、多くの人が思わず昔を懐かしむようなモデルが増えてくる。テレビドラマ「あぶない刑事」で有名になった『レパード』、ターボエンジン搭載のスペシャリティカー『シルビア/ガゼール』、先進AWDシステム「ATTESA」を搭載した『ブルーバードSSSアテーサ』、グループAホモロゲーションモデル「スカイラインGTS-R」等々、百花繚乱だ。

モータースポーツエリアも充実。1958年に日産がほぼ無改造の市販モデルで走行距離1万6000kmに及ぶオーストラリア一周ラリー「モービルガストライアル・ラウンドオーストラリア」に出場し、いきなりクラス優勝を遂げた車両『ダットサン富士号』を皮切りに、サファリラリーで活躍し、ワークスで7勝を上げた『フェアレディZ』、『ブルーバード』、『バイオレットGT』など歴代のラリーカー。

ルマン24時間耐久レースにチャレンジした「R390」、北米のIMSA選手権でモンスターと評された「GTP ZX TURBO」などのプロトタイプカー。『スカイラインGT-R』はじめ、日本で大人気であったグループAのツーリングカー。果てには短命ではあったがドリームカーレースのさきがけとなったシルエットフォーミュラ(外見は市販車、中身は純粋なレーシングカー)等々。NISMOファンのみならずすべてのレースマニアにとって垂涎モノの展示であろう。

ヘリテージコレクションでは、これらヒストリックモデルの一部を同乗試乗で体感できるプログラムもあるという。取材時に乗ったのはダットサン『フェアレディ』、『スカイラインRS-TURBO』の2台。フェアレディは床の高いフレームに低い車体を架装した4座オープンだが、想像を裏切る乗り心地の良さに驚く。スカイラインRS-TURBOはタコメーターの上昇とともに急激に過給圧が高まる、昔の表現で言えば“ドッカンターボ”。ヘリテージコレクションのドライバーはそれを意図的に体感させてくれる。平日であれば、これまた一般の来場者も体感できるとのことで、ぜひテイスティングをおススメしたいところだ。見学、試乗は予約制で、予約はホームページで受け付けているとのこと。

日産ヘリテージコレクション…座間の宝箱[フォトレポート]

《井元康一郎》

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