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【岩貞るみこの人道車医】高速道路は24時間営業でも…サービスエリアの忘れ物

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サービスエリアのイメージ
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◆サービスエリアの忘れ物

学校の夏休みも始まり、会社でも早めの夏休みをとる人もいて、交通量の増える高速道路である。ところで、休憩に立ち寄るサービスエリアで、忘れ物をした経験はないでしょうか。私、あります。しかも、なくしたのはなんと、乗ってきたクルマの鍵! がーん!

休憩を終え、さあ、出発……とクルマにもどってきたら、ない! そのときの私は、血の気がひいた音が聞こえるほどで、即座にものすごい勢いで過去の行動を脳内で巻き戻しにかかった。そして、あるワンシーンで脳内ムービーが止まる。それは、女子トイレの個室。個室の扉を閉め、手に持っていた鍵を、そう、クルマの鍵を、手荷物が置ける壁側の棚にほいっと置き、でもそのときの私はちゃんと、「ここ、置いて大丈夫かな。忘れないかな。いや、きっと大丈夫だよね」と自分自身に注意までしていたのである。そして、用をすますと、とっとと忘れる体たらくぶり。哀れ、鍵はその場に置き去りにされたわけである。

私は、走った。トイレの個室めがけて猛ダッシュである。しかし、私が使ったと思われる個室に鍵はなかった。胃からじゅーっと出る胃液で、もう吐きそうである。ど、ど、どうしよう?

次に向かった先は、サービスエリア内にあるインフォメーションである。受付のような場所。高速道路情報やエリア案内をしてくれる女性がいるところだ。もしかして、もしかして、優しいだれかが鍵を見つけ、届けてくれたのではないか? 一縷の望みにかけ、きっと芥川龍之介の小説の中で蜘蛛の糸を上った人はこんな気持ちだったのではないかと思い浮かべる余裕があるはずもなく、しどろもどろになりながら、女性に訴えた。

「あのあの、クルマの鍵、届いていませんか!あのあのあの、女子トイレに忘れて……」。
そんな私に対し、インフォメーションの女性は、にっこり笑顔で私にいくつか質問をして確認すると、見覚えのあるキーホルダーにくっついた鍵を取り出した。

「こちらですか?」
「そうです、そうです。そのとおりです!」

女性の背中に天使の羽がはえて見えたのは言うまでもない。そして、届けてくださった方。今更ではありますが、ありがとうございました。

こうしてクルマの鍵は私の手元にもどってきて、無事に帰宅できたのだが、もし、鍵が見つからなかったらどうなっていのだろう? サービスエリアまでタクシーを呼び(もしくはヒッチハイクか)、高速道路から脱出して自宅にもどり、さらに交通手段を確保して、サービスエリアにもどってクルマを運び出す……気の遠くなる話だ。たまたま都心から近いサービスエリアだったからまだよかったものの、これが遠く離れた旅行先でしでかしたら……と、考えただけでも胃が痛くなる。

◆SA&PAには営業時間があることをお忘れなく

ところで、そのときはインフォメーションが稼働している時間帯だったから事なきを得たが、サービスエリアやパーキングエリアには営業時間というものがあり、閉まったあとは、対応してはもらえない。つまり、鍵はその日のうちに返ってこないのだ。

なんですとー!

私といっしょに声を合わせて叫んでくれた読者のみなさん、ありがとうございます。そうなのだ。営業時間が終わると事務所も閉まってしまう。高速道路は24時間使うことができるけれど、サービスエリア&パーキングエリアは別なのである。

これから夏本番。クルマで遠出をする人も多いはず。疲れる前にサービスエリア&パーキングエリアでぜひ、休憩をとって安全運転を続けていただきたい。けれど、忘れ物、特にお財布や免許証といった貴重品には、くれぐれもご注意を。クルマに乗り込む前に、いまいちどの確認をお忘れなく!

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

高速道路は24時間営業でも…サービスエリアの忘れ物【岩貞るみこの人道車医】

《岩貞るみこ》

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